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2016/12/16

さび止め塗布対象物の前処理・乾燥方法

野崎正剛
ブログ

製品をどんなに洗浄しても溶剤や水が残っていては十分なさび止め効果を上げることができません。そのため洗浄後には直ちに乾燥工程に移る必要があります。

乾燥には主に以下の方法があります。

●遠心分離法

ボルト、ナット、釘などのような小物の洗浄後の大量乾燥に適します。

●圧縮乾燥空気吹き付け法

清浄な乾燥空気を吹き付ける方法で、空気圧縮機に湿気補足装置を取り付け使用します。

●乾燥炉による方法

適当な温度(120~170℃)に調節した乾燥炉内の加熱空気による方法で換気できる型のものが望ましいです。

熱に弱い材質品(ゴム、樹脂類)が付着しているものは温度決定に注意を要します。

●赤外線ランプによる方法

赤外線ランプの直射光を照射する方法で電力費が比較的安いことと連続的に処理できる利点を持っています。

大量の水分を付着しているものには適用できません。

●乾布ふき取り方法

清浄な布、ウエスを用いてふき取る方法です。

作業中金属面に指紋などを付着させないよう手袋を使用すると効果的です。